気管支喘息


気管支喘息は、気道の慢性的な炎症により、呼吸困難や咳などの症状を引き起こす疾患です。以下は、医師(O医師)と患者(Sさん)の対談形式で、気管支喘息の症状、原因、治療方法、予防法について説明します。

 

Sさん:最近、夜間や早朝に咳が続き、息苦しさを感じることがあります。これらは気管支喘息の症状なのでしょうか?

O医師:はい、気管支喘息の可能性があります。主な症状として、発作性の呼吸困難、喘鳴(ゼーゼー、ヒューヒューという音)、咳、胸の圧迫感などが挙げられます。これらの症状は、夜間や早朝に悪化することが多いです。

Sさん:気管支喘息の原因は何でしょうか?

O医師:気管支喘息の原因は複数あります。アレルゲン(ハウスダスト、花粉、ペットの毛など)や感染症、運動、冷たい空気、ストレスなどが誘因となり得ます。これらの刺激により、気道が過敏になり、炎症や狭窄を引き起こします。

Sさん:治療方法について教えてください。

O医師:治療は主に薬物療法が中心となります。長期管理薬として、吸入ステロイド薬を使用し、気道の炎症を抑えます。吸入ステロイド薬だけではなく、長時間作用型β2刺激薬や抗コリン薬を組み合わせた吸入薬を使用することもあります。また、急性の症状が出た際には、短時間作用型β2刺激薬などの気管支拡張薬を使用して、短期的に気道を広げて症状を改善させることもあります。重症の場合は、経口ステロイド薬を併用したり、バイオ製剤を皮下注射することもあります。

Sさん:気管支喘息の予防法はありますか?

O医師:気管支喘息の予防には、以下の点が重要です。

  • アレルゲンからの回避:ハウスダストや花粉など、症状を引き起こす要因を可能な限り避けることが大切です。
  • 感染予防:手洗い、うがい、マスクの着用などで、風邪やインフルエンザなどの感染症を防ぐことで、気管支喘息の悪化を予防できます。
  • 規則正しい生活:十分な睡眠やバランスの良い食事、適度な運動で免疫力を高めることが予防につながります。
  • 禁煙:喫煙は気道に悪影響を及ぼすため、禁煙が推奨されます。

Sさん:生活習慣の改善も重要なのですね。気をつけてみます。

 

O医師:はい、生活習慣の見直しは症状のコントロールに役立ちます。また、症状がとれると、長期管理薬の吸入薬をやめてしまう方が多くおられますが、気管支喘息の治療は症状が改善した後も続きます。定期的な医師の診察と適切な治療を続けることで、日常生活を快適に過ごすことが可能です。


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